【小学6年生】「書くこと」、書き写しから自己表現へ

この記事では、「書くこと」について見ていきます。
5年生で始まった書く力が、6年生では「相手に伝える目的を持った活動」という、より実践的な段階へと進んでいきます。

2つの目標と「名前・年齢・趣味・好き嫌い」という具体化

指導要領解説が示す6年生の「書くこと」の目標は2つです。

  1. 活字体の大文字・小文字を正しく書き分け、語と語の区切り(スペース)に注意して、音声で十分に慣れ親しんだ基本的な表現を書き写すこと
  2. 自分自身や身近な事柄(名前、年齢、趣味、好き嫌いなど)について、例文やテンプレートを参考にしながら、一部を自分が表現したい語句に置き換えて文を書くこと

目標の構造自体は5年生とほぼ同じですが、2つ目の目標に「名前、年齢、趣味、好き嫌い」という具体的な例示が加わっている点に注目したいところです。

これは、6年生の「書くこと」が、より実生活に近い、まとまりのある自己紹介文を書けるようにすることを目指している表れです。
1文だけの穴埋めから、複数の項目(名前・年齢・趣味・好き嫌い)を組み合わせた、ちょっとしたプロフィール文を書くレベルへと、無理なく発展させていくことが期待されています。

「相手意識」を持たせる書く活動

指導要領解説は、機械的な書き写しだけでなく、相手に伝える目的を持った必然性のある書く活動の例として、理想の時間割の作成、お気に入りの場所の紹介、友達に送るメッセージカードを挙げています。

これらに共通するのは、「誰かに読んでもらう」という明確な相手意識です。ただ空欄を埋めさせるのではなく、
「これは実際に○○さんに渡すカードだよ」
と伝えるだけで、児童の取り組み方は大きく変わります。

メッセージカードの活動では、誕生日を迎える友達に向けて
“Happy birthday! I hope you have a good year.”
のようなカードを書かせ、実際に渡す、という一連の流れにすると、書くことが単なる練習ではなく、本物のコミュニケーションとして機能します。

理想の時間割づくりでは、
“I want Music on Monday.”
のように、自分の希望を複数の文で書き表す活動を通して、文構造の型を繰り返し使う経験を積ませることができます。

評価のポイント

「書くこと」の評価は、正確さだけでなく、相手を意識した書き方ができているかも視野に入れます。

知識・技能
大文字・小文字を正しく書き分け、語と語の区切りを意識して書き写すことができているか。書き写しやテンプレートを使った記述から確認します。

思考・判断・表現
名前・年齢・趣味など複数の項目について、例文を参考にしながら自分の言葉に置き換えて書くことができているか。プロフィール文やメッセージカードの内容から見取ります。

主体的に学習に取り組む態度
読み手を意識しながら、丁寧に伝えようと工夫して書いているか。相手意識を持った活動での取り組み方を評価します。

次回は、音声指導の総仕上げとして、連結・脱落・強勢とイントネーションを見ていきます。お楽しみに。

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