この記事からは、5領域を支える言語材料に目を向けます。
まずは音声です。5年生で気付き始めた音の変化が、6年生では具体的な現象名まで踏み込んで扱われるようになります。
連結・脱落、具体的な音の変化を体得する
指導要領解説が示す6年生の音声指導は3つに整理できます。
- 連結・音の変化で、語の連結による滑らかな発音や、一部の音の脱落を体得し、聞き取りに生かすこと
- 強勢とイントネーションで、文における強勢の位置や、yes-no疑問文の上昇調、wh疑問文の下降調といった、文の種類によるイントネーションの違いを意識して発音すること
- 意味のまとまりごとに適切に区切ること

5年生の音声指導が「気付かせる」段階だったのに対し、6年生では「体得し、聞き取りに生かす」という、より実践的な到達点が示されています。
単に「そういう音の変化があるんだな」と知るだけでなく、実際の会話の中でその変化に対応できる耳を育てることが、6年生の目標です。
生きた音声で「体得」させる工夫
音の変化を体得させるには、教師やALTが意図的に自然な速さで発話し、児童がその「聞こえ方の違い」に慣れる機会を繰り返しつくることが欠かせません。
“Good morning”
をゆっくり丁寧に読むときと、実際の挨拶のように自然に読むときとで、聞こえ方がどう変わるかを聞き比べさせる活動が効果的です。
最初はゆっくり版で意味を確認し、その後、自然な速さのバージョンを聞かせて「あれ、さっきと違う響きだ」と気付かせる、という順番を踏むと、無理なく耳が慣れていきます。
疑問文のイントネーションについては、
5年生で学んだ「見える化」の手法(矢印カードなど)を発展させ
6年生では児童自身が英文を見て「これは上がるはず、これは下がるはず」と予測してから音声を聞き、答え合わせをする活動に進めると、単なる模倣から一歩進んだ理解につながります。

評価のポイント
音声の指導内容は、実際のやり取りや発表活動を通して総合的に評価します。
知識・技能
語の連結による音の変化に気付き、聞き取りに生かすことができているか。自然な速さの音声を使った聞き取り活動での正答率から確認します。
思考・判断・表現
文の種類に応じて、適切なイントネーションを意識しながら話そうとしているか。やり取りや発表の中での発音の工夫を見取ります。
主体的に学習に取り組む態度
自然な速さの英語にも臆せず耳を傾け、聞き取ろうと努力しているか。生きた音声への積極的な向き合い方を評価します。
次回は、過去形・動名詞・to不定詞など、6年生で広がる文構造について見ていきます。お楽しみに。











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