【小学6年生】「話すこと[発表]」将来の夢まで語る力

この記事では、「話すこと[発表]」について見ていきます。
5年生の「整理して話す」力を土台に、6年生では扱うテーマそのものが、より抽象的で個人的な内容へと広がっていきます。

「得意なこと」から「将来の夢」へ、テーマの広がり

指導要領解説では、「話すこと[発表]」の目標として2つが挙げられています。

  1. 自己紹介や身近な事柄について、伝える事項が複数ある場合、聞き手に伝わりやすいよう話す順番を整理した上で話すこと
  2. 学校生活や地域のこと、あるいは将来の夢などについて、自分の考えや気持ちを実物やイラストを見せながら話すこと

1つ目は5年生からの継続項目ですが、2つ目に「将来の夢」という言葉が新たに登場している点が、6年生らしい特徴です。

「好きな物」「得意なこと」は、今の自分について話す内容でした。「将来の夢」は、まだ実現していない未来について、自分の考えや気持ちを言葉にする内容です。
これは、単なる語彙や文構造の難易度が上がるという以上に、児童に求められる思考の質そのものが一段深まることを意味します。

“I want to be a vet because I like animals.”
のように、理由を添えて自分の内面を語る経験は、小学校の外国語教育の締めくくりにふさわしいテーマだと言えます。

抽象的なテーマを語らせる授業の工夫

将来の夢を語らせる授業実践としては、まず”I want to be a ___.”の型を全員で確認した後、”because”を使って理由を1文添える練習に進む、という段階を踏むのが効果的です。

理由の部分は、既に学んだ
“I like ___.”
“I am good at ___.”

といった表現をそのまま応用できるため、新しい文法を教えるというより、これまでの学びを組み合わせる活動として位置づけられます。

発表の構成づくりでは、5年生で学んだ「話す順番を整理する」力をそのまま生かし、「夢の職業→理由→将来やってみたいこと」のような3段階の型をあらかじめ示しておくと、児童も見通しを持って原稿を組み立てられます。

学校生活や地域の話題では、6年間の思い出を振り返りながら
“My best memory is our school trip.”
“I went to Nikko.”

のように過去形を使った発表も、この学年ならではの内容として扱いやすいテーマです。

評価のポイント

「話すこと[発表]」の評価では、扱うテーマの深まりに応じた表現の広がりを見取ります。

知識・技能
“want to”や理由を表す”because”など、新しく学んだ表現を発表の中で使えているか。発表内容の語彙・文構造の適切さから確認します。

思考・判断・表現
将来の夢や学校生活について、自分の考えや気持ちを、理由を添えて整理した上で話せているか。発表の構成と内容の関連性を見取ります。

主体的に学習に取り組む態度
自分の内面や将来について、実物やイラストを使いながら工夫して伝えようとしているか。原稿の暗唱ではなく、自分の言葉で伝えようとする姿勢を評価します。

次回は、「書くこと」が5年生からどう「自己表現」へと発展していくのかを見ていきます。お楽しみに。

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