この記事では、「聞くこと」「話すこと[やりとり]」「話すこと[発表]」という3つ領域における知識・技能を育てるために教室で実際に行われる言語活動の具体例を見ていきます。
領域ごとの活動例
指導要領解説では、
聞く活動として短い話のおおよその内容を推測したり、音声を聞いて合うイラストを選んだりする活動が挙げられています。
やり取りの活動としては、好きな色や食べ物を尋ね合ったり、簡単なクイズを出し合ったりする活動が紹介されています。
発表の活動としては、お気に入りの場所や自分の作品を、実物を見せながら紹介する活動が紹介されています。

外国語活動におけるアクティビティの選定基準
外国語活動のアクティビティを選ぶとき、多くの先生がまず手を伸ばすのは教科書の指導書です。
しかし、指導書通りの題材で計画した授業と、子どもの実態から逆算して組んだ授業とでは、児童の反応がまったく違う、という経験をしたことはないでしょうか。
例えば「好きな食べ物を尋ね合う」活動。
教科書にはapple・banana・pizzaといった定番の語彙が並んでいますが、
実際にクラスで聞いてみると、今の子どもたちが本当に話したいのは、
給食に出たばかりのメニューや、休み時間に流行っている遊びの名前だったりします。
同じ”What do you like?”という文型でも、扱う中身が「今、自分たちの話題」であるかどうかで、児童の食いつきは大きく変わります。

つまり、アクティビティ選定で本当に見るべきなのは、
「この学年の教科書ではこうなっているか」ではなく、
「今のクラスの子どもたちは、休み時間に何の話で盛り上がっているか」です。
給食の完食争い、流行りの折り紙、鬼ごっこのローカルルール。教科としては何の変哲もないそうした日常の会話にこそ、その学年が「今、話したいこと」のヒントが隠れています。
題材探しに特別なリサーチは必要ありません。今週、休み時間の会話で一番よく耳にした言葉は何だったか、思い出してみてください。それが、次の授業でそのまま使える語彙になります。
子どもの成長のサインと所見の書き方
活動が効果的に機能している子どもの姿としては、
- 進んで友達に質問しに行こうとする姿
- 自分の「好き」について嬉しそうに話そうとする姿
- 活動が終わっても関連する話題で友達と盛り上がっている姿
が挙げられます。
活動そのものを楽しんでいるかどうかが、うまくいっているかの一番のサインです。
所見には、
「友達と好きな物や事について尋ね合う活動に、意欲的かつ楽しみながら取り組むことができました」
「活動が終わった後も、関連する話題で友達と楽しそうに盛り上がる様子が見られます」
「自分から友達に質問を投げかけるなど、意欲的にコミュニケーションを図ろうとする姿が見られました」
といった表現が適しています。取り組みへの意欲や楽しさを、具体的な活動名とともに書くと、より伝わりやすい所見になります。
次回は、指導するときに気をつけたい配慮事項について見ていきます。お楽しみに。











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