【理論3】子どもの頭の中の動き(気づく・わかる)

前回、「間違い」は伸びているサインだというお話をしました。では、子どもの頭の中では、具体的にどんな順番で言葉が身についていくのでしょうか。「同じ説明をしたのに、覚える子と覚えない子がいる」という悩みも、実はこの順番のどこまで進んだかの違いとして説明できます。

研究では、新しい言葉が身につくまでに、次の4つのステップがあると考えられています。

今回は、はじめの2つ「気づく」「わかる」を見ていきます。この2つは、授業の導入や新しい表現の提示場面で特に意識したいステップです。

すべての出発点は「気づく」ことです。どれだけたくさん英語を聞かせても、子どもがそこに注意を向けなければ、何も始まりません。

この小さな気づきが、次の「わかる」への入り口になります。だからこそ、「ここに注目してごらん」という声かけや、比べて見せる工夫が大きな意味を持つのです。

逆に言えば、どれだけ丁寧に説明しても、子どもの注意がそこに向いていなければ、説明は右から左へ流れてしまいます。「聞かせているのに身につかない」というときは、説明の質より先に、注意がどこに向いているかを疑ってみる価値があります。

「わかる」の段階では、意味だけでなく「なぜこの形になるのか」まで理解が進みます。ここまで来て初めて、次の「試す」段階に進む準備が整います。

次回は、残る2つのステップ「試す」「身につく」を、教室の具体例とともに見ていきます。お楽しみに。

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