ここからは、これまで学んできた第二言語習得論(SLA)の考え方を、実際の授業でどう活かせるかを見ていくシリーズです。
文部科学省の指導要領解説とも結びつけながら、明日からの授業にすぐ使えるヒントをお届けします。
小学校の外国語の授業では、以下の5つの領域を通して、実際のコミュニケーションの場面をつくることが求められています。
- 聞くこと
- 読むこと
- 話すこと[やり取り]
- 話すこと[発表]
- 書くこと
中でも「話すこと[やり取り]」が重視されているのには理由があります。

以前のシリーズで、「わからない」をやり取りする「話し合いの力」が理解を深めてくれる、というお話をしました。
指導要領が「やり取り」を重視しているのは、まさにこの力を教室の中で育てたいからだと考えると、指導要領の言葉がぐっと身近に感じられるはずです。
つまり、「やり取りの活動を増やしましょう」という言葉の背景には、「わからなさをやり取りすることで理解が深まる」という理屈があるのです。この理屈を知っているだけで、単元計画を立てるときの視点が1つ増えます。
ここからは私の実践ですが、56年生の授業における各単元の後半では、その単元で習った文章だけではクリアできない課題(質疑応答)を用意しています。
例えば、5年生 Unit2 Happy Birthday! の『誕生日カードを作ろう』。
教科書と同じでは?と思う方も多いかもしれませんが、欲しいものを絵に描くとき、筆箱1つとっても
・何色?
・大きさは?
・なんのキャラクターが好き?
必要な情報は山ほどあります。中には、「これ聞きたいのにわからない!」が出てきます。
ALTはこんな時のためにいてくれるのです。

次回は、この「やり取り」の土台となる「気づき」を、授業の中でどう引き出すか、具体的な提示の工夫を見ていきます。お楽しみに。











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