前回、指導要領が重視する「やり取り」の土台には、「気づき」があるというお話をしました。
今回は、その「気づき」を授業の中でどう引き出すか、具体的な提示の工夫を見ていきます。
指導要領解説には、音声の指導として以下の3つが挙げられています。
- 語の連結による音の変化
- 強勢
- イントネーション
そこで効果的なのが「比べて見せる(聞かせる)」提示です。

2つの文を並べて聞かせ、「何が違うか気づいた人?」と問いかけるだけで、子どもは自然と注意を音の変化に向けます。
教師が先に「likesのsの音に注目してね」と説明してしまうより、まず気づかせてから確認する方が、記憶に残りやすくなります。
ここからは私の考えですが、小学校では文法を固く教えることは必要とされていません。私の授業では常に、「音」から入ります。
なので、私はいつも
①2つの文章や単語を比べて聞かせる
②音から違いを読み取るよう促す
③音の違いに注意を向けつつ、文章や単語の文字を見せる
④文字からヒントを得ながら音の違いを読み取る
という順番で進めています。

ICTを使えば、この「比べて見せる」はさらにやりやすくなります。2つの文を画面に並べて色分けしたり、音を聞き比べさせたりすることで、視覚と聴覚の両方から気づきを促せます。
特別な支援が必要な子にとっても、文字の大きさや色を工夫した視覚提示は、気づきを助ける手立てになります。

次回は、この気づきを支える土台として欠かせない「ちょうどいいレベル」の教材選びについて、指導要領が示す語彙数とあわせて見ていきます。お楽しみに。











コメントを残す