前回は、「やり取り」と「発表」をバランスよく組み合わせる工夫を見てきました。今回は、その中で必ず出てくる「誤り」に、私たちがどう声をかければよいかを見ていきます。
以前のシリーズで、誤りは失敗ではなく「伸びているサイン」だというお話をしました。指導要領解説でも、児童の実態に応じた個に応じた指導が求められています。
この2つを重ねると、誤りへの対応の具体像が見えてきます。

効果的なのが「リキャスト」と呼ばれる声かけです。
子どもが”He like dogs.”と言ったら、「間違いだよ」と指摘するのではなく、”Oh, he likes dogs, nice!”と、正しい形を会話の中でさりげなく返すのです。子どもは訂正されたと感じにくく、それでいて正しい形に触れることができます。

すべての誤りを訂正しようとする必要はありません。今その子が挑戦しているポイントを一つだけ選び、そこだけをさりげなく返す。これくらいの割り切りが、日々の授業では現実的で続けやすい方法です。
私の授業では、プレゼンテーションの日にALTが大活躍します。
発表が終わった後に、子どもの発表文を1文復唱してコメントをしてほしい、という大きな仕事を任せています。
・子どもの発表が完璧であった場合はどの文章でもOK
・子どもの発表の中の誤りの文章があった場合は、リキャストの形で復唱
ALTのコメントをもらった子どもたちは、
「自分が発音した文章が伝わった!」
「あ、ここ間違えてたんだ」
と自分の中で気がつくことができます。
間違いを訂正していると周囲に分からない形で伝える、これだけで発表しやすい環境が整います。

次回は、音声で十分に慣れ親しんだ表現を、どう文字につなげていくか、読む・書くへの段階的な指導を見ていきます。お楽しみに。











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