この記事では、4年生の外国語活動を指導する上で気をつけたい配慮事項を見ていきます。3年生と重なる部分もありますが、4年生ならではの視点も加わってきます。
5つの配慮事項
指導要領解説では、
- 高学年への円滑な接続
- 他教科との連携
- 非言語手段の積極的な活用
- コミュニケーションに課題がある児童へのインクルーシブな配慮
- 短時間学習の活用
が挙げられています。

3年生の配慮事項と重なる部分も多いですが、「高学年への接続」と「短時間学習」は4年生ならではの視点です。
この2つは、これまでの記事でも繰り返し触れてきた通り、4年生の指導全体を貫くキーワードでもあります。
5つの配慮を個別にではなく、一つのまとまりとして捉えることで、日々の授業づくりに一貫性が生まれます。
5つの配慮を日常に落とし込む工夫
高学年への接続を意識するなら、決まったフレーズを言うのではなく、突発的な質問への回答や追加の情報を英語で言おうとチャレンジできているか、という視点を持っておくとよいでしょう。
短時間学習は、朝の会での日時の確認、時間割の確認を英語で行うなど継続的に組み込むことが効果的です。
他教科連携では、国語科のローマ字学習の直後に英語の読み方との違いに触れる授業を、非言語手段では表現とジェスチャーをセットで教えることを引き続き意識しましょう。
個別配慮では、ペア・グループ構成を固定せず、苦手さを感じる子には安心できる相手と組ませ、文字カードは大きく色分けして提示するなどの工夫を行いましょう。

4年生になると、友達関係も複雑になり始める時期でもあるため、ペア構成を先生が意図的に組む際には、「なぜその組み合わせにしたか」を児童に悟られないよう、活動全体をローテーション制にするなどの配慮も有効です。
配慮が行き届いた教室で見える姿と所見の書き方
配慮が行き届いている教室での子どもの姿としては、
- 短時間学習で扱った表現を単元の授業でも自然に使おうとする姿
- 苦手意識のある子も安心してペア活動に参加できている姿
- 他教科で学んだことを英語の授業と自分から結びつけようとする姿
が挙げられます。
所見では、日常的な積み重ねと個への配慮の両方が伝わる表現を意識します。
「短時間学習で継続して取り組んできた表現を、単元の授業でも自然に使おうとする姿が見られました」
「友達の支援を受けながら、安心して活動に参加することができました」
といった表現が適しています。
国語科との関連に触れる場合は、
「国語科で学んだローマ字の知識を生かしながら、英語の読み方との違いに気付き、意欲的に学習に取り組むことができました」
のように、他教科との学びのつながりを具体的に書くと、より丁寧な所見になります。
全7回、ここまでお読みいただきありがとうございました。
4年生は、3年生で育てた素地を土台に、5年生からの外国語科へと橋渡しをする大切な学年です。日々の短時間学習や他教科との連携を積み重ねることが、次の学年での学びを大きく支えてくれます。











コメントを残す