この記事では、聞く・話すという2つの領域を支える「知識及び技能」の中身を見ていきます。
3年生が慣れ親しむ3つのこと
指導要領解説では、コミュニケーションの楽しさを実感することと共に、以下の3つの事柄に慣れ親しむよう明記されています。
- 日本語にはない音やリズムに慣れ親しむこと
- 日本と外国の生活習慣の違いに気づくこと
- 文字そのものではなく身の回りに文字があることに気づくこと

外国語活動における音・文化・文字の教授
特に文字については、「教え込む」のではなく「気づかせる」という表現が使われている点が印象的です。
音への慣れ親しみを育てるには、先生自身が日本語にない音をあえて強調して発音して聞かせることが効果的です。
文化については、写真や実物、時には給食の献立を例に「日本と外国、こんなところが違うね」と気づかせる声かけを日常的に取り入れます。
文字については、無理に読ませたり書かせたりせず、教室の掲示物にさりげなくアルファベットを混ぜておく程度で十分です。

代表的な実践としては、
世界の様々な挨拶の仕方を紹介する「世界の挨拶タイム」や
外国の学校生活を写真で見せる「ALTの発表」があります。
文字への慣れ親しみには、アルファベットの読み札を使った「アルファベットかるた」のような、遊びを通した活動が向いています。
私の学校では、YouTubeも積極的に活用し、英語の歌や現地のニュース番組などを見せています。
子どもの成長のサインと所見の書き方
この領域が育っている子どもの姿としては、
- 「日本語にはない音だ」と気づいて真似しようとする姿
- 外国の写真を見て「日本と違う」と自分から発言する姿
- 教室に掲示されたアルファベットを指さして名前を言おうとする姿
が挙げられます。
音の違いについての所見は、
「「日本語にはない音だ」と気づいて真似しようとしたり、外国の写真を見て「日本と違う」と自分から発言したりする姿が見られました」
文化の違いについての所見は
「日本と外国の生活習慣の違いに気付き、興味を持って学習に取り組むことができました」
「外国の写真から生活習慣の違いに自ら気づき発言する場面や、掲示されたアルファベットに関心を持ち、名称を声に出そうとする姿も見られ、多面的な気づきが育っています」
といった表現が適しています。
また、文字の違いについての所見は、
「アルファベットの名称に親しみ、進んで文字を読もうとする姿が見られました」
のように、慣れ親しみの過程を評価します。
次回は、こうした知識・技能を育てるために、教室でどんな言語活動が行われているのか、具体例を見ていきます。お楽しみに。











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