【小学4年生】時刻・曜日・場所を英語で伝える、発表力の育て方

この記事では、もう一つの話す力、「話すこと[発表]」について見ていきます。3年生の発表からどう広がっていくのか、その質的な変化を意識すると、指導の焦点が定まりやすくなります。

発表に加わる新しい要素

指導要領解説では、3年生で扱った身の回りの物や自分の好きなことに加え、4年生では時刻・曜日・場所といった日常生活について、実物やイラストを見せながら発表することが挙げられています。

「好きな物」を伝えるのは一つの単語で完結しますが、「1週間の過ごし方」を伝えるには、複数の文をつなげて話す必要が出てきます。
3年生が単語・フレーズの段階だとすれば、4年生は小さなまとまりで話す練習が始まる学年だと言えます。

この変化は、教師にとっても指導の難しさが一段上がることを意味します。単語一つを教えるのと、複数の文をつなげて話させるのとでは、必要な指導のステップ数がまったく違うからです。

だからこそ、次に紹介する段階を踏んだ指導が重要になってきます。

1文から2〜3文へ、発表指導のステップ

発表指導では、いきなり複数の文をつなげさせようとせず、まず1文ずつ確実に言えるようにしてから、それを2〜3文つなげる練習に進む段階を踏むことが大切です。

例えば”My favorite place is the library.”が一人で言えるようになってから、”I like book-time.”を追加する、という順番で練習することで、児童は無理なく発表の量を増やしていけます。

いきなり全文を暗記させようとすると、負担が大きく発表そのものが嫌いになってしまう子も出てくるため、この段階を飛ばさないことが肝心です。

授業実践としては、”My favorite place is the library. I like mook-time.”のように、自分の好きなものやお気に入りの場所を、写真やイラストを見せながら紹介する活動が定番です。

時間割表を見せながら“I have English on Wednesday.”と話す発表も、実生活と結びつきやすく取り組みやすいでしょう。

発表原稿は、文を1枚ずつ短冊にして黒板に貼り、話す順番を児童自身が組み立てる活動にすると、暗記ではなく「組み立てる」感覚で発表準備ができます。

情報をつなげて伝えようとする姿と所見の書き方

4年生らしい成長のサインとしては、

  1. 1文で終わらず「そして」にあたるつなぎの間を置いてもう一言添えようとする姿
  2. 時刻や曜日を含めて自分のことを話そうとする姿
  3. 友達の発表を聞いて時刻や場所の部分に反応する姿

などが挙げられます。文の正確さよりも、情報をつなげて伝えようとしているかに注目してあげてください。

所見では、発表内容の広がりが伝わる具体的な表現を選ぶとよいでしょう。「自分のお気に入りの場所や休日の過ごし方について、時刻や曜日を交えながら、実物やイラストを見せて発表することができました」
といった表現が適しています。

1つの文だけで終わらず、複数の文をつなげて伝えようとした点に触れると、3年生の発表との違いがより明確に伝わる所見になります。

緊張して声が小さくなってしまう子についても、
「実物を見せながら事実や考えていることを相手に伝えようとする姿勢が育っています」
のように、声の大きさではなく伝えようとする意欲に焦点を当てて書くと、その子の努力が正しく評価される所見になります。

次回は、こうした発表や聞く力を支える「音声・文化・文字」への慣れ親しみを見ていきます。お楽しみに。

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