今回から、3年生の外国語活動について、指導要領解説の内容を少しずつかみ砕いて読み解いていきます。
3年生が目指す「素地」ってなに?
3年生は、外国語に初めて出会う学年です。指導要領解説では、この段階のゴールを「コミュニケーションの素地を養うこと」としています。
「素地」というのは、いきなり英語がペラペラ話せるようになることではなく、その手前にある土台づくりのことです。
外国語活動の授業で先生が心がけたいこと
3年生の授業は、
「英語が上手になったか」で評価する段階ではなく、
「英語って楽しいな」「言葉が通じるって嬉しいな」
という感覚を、じっくり育てる時期だということです。
この視点を持っておくだけで、日々の授業で「今日はここまで完璧にできなくて大丈夫」と思える場面が増えるはずです。
この「素地を養う」というゴールを日々の授業に落とし込むと、
先生の役割は「正しく話させる」ことより「安心して挑戦させる」ことに重心を置くことです。
発音の間違いをその場で指摘するのではなく、まず内容が伝わったことを大げさなくらい褒める。ジェスチャーや表情だけで気持ちを伝えられた子にも、しっかり反応を返す。この積み重ねが、素地づくりの土台になります。

子どもの成長のサインと所見の書き方
素地が育っている子どもの姿としては、
- 恥ずかしがらずに英語で挨拶を返そうとする姿
- 知らない単語が出てきても身振りや表情で意味を推測しようとする姿
- 友達の発言をまねて自分でも言ってみようとする姿
などが挙げられます。
通知表や所見に書く際も、
「積極的に英語で挨拶をしたり、ジェスチャーを交えて自分の気持ちを伝えようとしたりする姿が見られました」
「初めて出会う英語表現にも物怖じせず、身振りや表情を手がかりに意味を捉えようとする姿が見られました。」
「友達の言い方をまねながら、自分でも進んで言葉にしてみようとする意欲も感じられます。」
といった、態度面での具体的な行動描写が適しています。技能の正確さより、関わろうとする姿勢を評価する言葉を選ぶとよいでしょう。
次回は、3年生の授業で特に重視される「聞くこと」について、具体的にどんな力を育てたいのか見ていきます。お楽しみに。











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