【小学5年生】単元設計と授業改善、逆算思考の具体的なやり方

この記事では、「どう教えるか」という指導者の行動に焦点を移します。
まずは、指導要領解説が繰り返し強調する、単元設計における逆算思考です。

ゴールから逆算する単元設計

指導要領解説では、単元の終末に「児童がどのような姿になっているか」という具体的なイメージを逆算し、そこから単元全体の課題を設定することが求められています。
これは「主体的・対話的で深い学び」を実現するための、授業改善の出発点となる考え方です。

多くの単元計画は、1時間目から順に「何をするか」を積み上げていく形で作られがちですが、指導要領が求めているのはその逆、「最後にどんな姿になっていてほしいか」を先に描き、そこに向けて各時間の内容を配置していくという設計順序です。

例えば「自己紹介ができるようになる」という単元であれば、
単元最終時に児童が
「趣味と得意なことを、理由を添えて2〜3文で話せている」
という具体的な姿を先に描きます。

その姿に至るために、
1時間目は語彙の導入、2時間目は文構造への慣れ親しみ、3時間目はペアでのやり取り練習、
というように、逆算して各時間の役割を配置していきます。

ゴールが曖昧なまま単元を始めると、活動はこなせても児童の力がどこまで伸びたのか、指導者自身が把握しにくくなってしまいます。

見通し・対話・振り返りを単元に組み込む

逆算で単元を設計したら、次に大切なのが、
・児童自身が学びの見通しを持てる場面
・友達と対話する場面
・学びの意味を自覚できる振り返りの場面
を、単元の中に計画的に配置することです。

単元の1時間目には、最終的にどんな姿を目指すのかを児童にも共有し、
「今日からの4時間で、自己紹介ができるようになろう」
というゴールを最初に示しておくと、児童も見通しを持って学習に取り組めます。

対話の場面は、ペアやグループでのやり取り活動として単元の中盤に複数回組み込み、振り返りの場面は、各時間の終わりに「今日できるようになったこと」を一言メモに書かせる、といった小さな積み重ねが有効です。

単元の最終時には、初めの時間に書いた振り返りと見比べさせることで、児童自身が自分の成長を自覚できる仕掛けになります。

評価のポイント

単元設計そのものは指導者の行動ですが、その成果は児童の学びの姿を通して評価します。

知識・技能
単元を通して扱った語彙・表現・文構造を、単元終末の活動で実際に使うことができているか。逆算して設定したゴールへの到達度で確認します。

思考・判断・表現
対話の場面で、相手の反応を踏まえながら自分の考えを表現しようとしているか。単元中盤のペア活動での様子を継続的に観察します。

主体的に学習に取り組む態度
振り返りを通して、自分の成長や課題を自覚しようとしているか。振り返りメモの記述内容や変化から評価します。

次回は、これまで音声中心に育ててきた力を、「読む・書く」へどう丁寧に橋渡ししていくか、ALTとの連携もあわせて見ていきます。お楽しみに。

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